親子関係・子育て-6

お母さんいつもいつも余計な心配をありがとう。いつも言うけど、わたしの心配より自分の心配をして下さい。お母さんも自分のこころと体のメンテナンス必要でしょ。

久々に「千と千尋の神隠し」を見たら、主題歌の木村弓さんの声がとっても素敵で、この歌詞ってどんなだっけって、思って調べたら、とても心に響く歌詞でした。そしてこの歌詞を見たら、今までのいろんなことを思い出しました。

小学生の時、お父さんとケンカをした後、いきなりお母さんがいなくなって何日間が過ぎた。でも帰ってきてくれた。お父さんとお母さんはしょっちゅう喧嘩をしてて、それを見ているのがとてもつらかった。

なにかあると、「あなたたちが大人になったら、離婚するから」と言い聞かされていた。だから、いつもお父さんのことを蔑んだ目で見ていて、心の中でバカにしてきた。

なにをやるにも一生懸命なお母さんを見てきた。どんなことがあっても、私と弟のことは精一杯守ってくれた。お母さんが必死すぎて迷惑な時も多々あったけど（笑）いろんな経験をさせてもらい、精一杯の愛情をもらった。

お母さん今まで必死に生きてきたよね。お母さんがいつも頑張ってきてたの、私ちゃんと見てたよ。お父さんが愛情をかけてくれない分、お母さんが何倍も頑張ってたよ。身体がボロボロになるまで、頑張ってたの見てたよ。

中学校の時は、心のもやもやがぶつけきれなくて、「いつもなんで私なんか生まれてきたんだろう」「父に邪魔とされてるなら、いなくたっていいじゃない」「なんでこんな家に生まれてきたんだ。」

口うるさいお母さんを、「どうしたら困らせることができるかな？」っていろいろ考えて実行してきた。「クソばばあ！」って私はいつも怒鳴ってた。家に帰ってきたら誰とも口をききたくなかった。

でも心がすさんでいた時、お母さんが家族の反対を押し切って私のために、柴犬を飼ってくれてとっても心が救われた。ワンコに愚痴を聞いてもらった時もあった。

高校の時精神的に弱くてしょっちゅう体調を崩していた私の所に、車で１時間半かかる寮まで、何かあればすぐ飛んできてくれた。どんなに遠くても治療が上手だという病院まで連れってくれた。

たとえ夜勤明けで寝ていなくても車で片道２時間かけて、ドライブに連れ出して気分転換させてくれた。「川でコガモが弱って死にそうだ」と泣きながらお母さんに電話をしたら、すぐに飛んできてコガモを引き取ってくれた。

お母さんは「私のスーパーマンだった。」お母さんありがとう。
今になってお母さんのありがたさを、しみじみ感じているよ。私の激しい反抗期、お母さんと縁を切った絶縁期間。心配して電話がきたら、お母さんにかみついて拒絶した。本当にいろいろあったね。ごめん。

「どうしてそんな悲しいことばかり言うの？」お母さんがつらそうな表情で私を見つめます。お母さんごめんなさい。本当は傷つけたくないと思っているのに、お母さんがつらいと思うようなことを、わざと言ってしまう自分がたまらない！お母さんにとって残酷なことや悲しいこと、つらいことを思いっきり口走ってしまう。

どうしたらお母さんを傷つけることができるか、無意識に言ってしまうんです。 「どうして私を産んだの？」と暴言を吐いてしまいます。滅茶苦茶にお母さんを傷つけてしまいたい思いと、お母さんが大好きな気持ちが混ざりあって、自分の気持ちがよくわかりません。 

この年齢になって「お母さん」「お母さん。」って。
私、なぜお母さんから離れられないんだろう？

お母さん私が子どもの頃いつも命令口調だったよね。
「ああしなさい。」「こうしなさい。」「だから言ったでしょ」って。
私の話をちゃんと聴いてくれたことないよね。お母さんちっともわかってないでしょ。

私は抱きしめてほしかった。甘えたかった！ずっと心の中で叫んでいた。