親子関係・子育て-7

いい母親になれずに葛藤している自分に自責の念を感じ、子どもへ迷惑をかけているので、ついつい 「ごめんね。」と言ってしまうという、お母さんから電話がありました。 

なぜか 他人に対してはいつも 「すみません。」 という言葉が出てしまうそうです。この口癖の「ごめんね。」 「すみません。」 その言葉で互いに暗い気持ちになってしまうので、いい方法はないでしょうか？という内容です。

自分では一生懸命にやっているのに空回りしてしまうつらさを抱えています。
自分の思いが相手に伝わらないイライラ感を、いつも持っています。
周囲に迷惑をかけているのではないかと、いつも気になっているそうです。
親子関係がギクシャクしているので、なんとかしたいという気持ちがあります。

いろいろお話を伺っているうちに、ひとつ提案してみました。
「すみません」 「ごめんね」 の代わりに、「ありがとう。」はどうでしょうか？と。

仕事で遅くなった時、子どもに「いつもちゃんとお留守番してくれて、ありがとう。」
高校生のお姉ちゃんには、「いつも家事の協力してくれて、ありがとう。」
周囲の方には、「ご迷惑をかけてすみません。」 という言葉の代わりに、
「ありがとうございます。」を言葉に出してみたらいかがでしょう？

後日 お母さんからお電話をいただきました。
「言葉って、不思議ですね。」「なんの気なしに使っていた言葉が、これだけ影響があるなんて！」「ありがとう」 という言葉を使いなれたら、なんだかみんなが、幸せな気持になってきたんです。子どもたちも認めてもらえて、嬉しいって言ってくれて・・・。

嬉しいお電話をいただきました。

育児というのは、長期戦です。成長をするごとに悩みが増え、ストレスが溜まります。育児ストレスが溜まるのは、悩みや困っていることを相談できる人がいなくて、一人で抱え込んでしまうからです。

その状態から抜け出す方法として、電話カウンセリングを利用するお母さんが増えています。気持ちを吐きだすことで、抱え込んでいる育児のストレスから解放されるという理由からです。

育児の悩みは人それぞれいろいろとありますが、自分の気持ちを受け止めてもらえることで、解決のヒントを見つけられることもあります。いつでも安心して相談できるところをキープすることで、一人で悩みを抱えることもなくなります。