自分と向き合う-2

独りでも二人でも、さみしいことに変わりがない

独りでいても、二人でいても…

独り身は自由気ままに街に出かけることもできる。
会いたい誰かに、会いたい時に自由に会うことができます。時には贅沢をしようと美味しいものを食べにいくことをとがめられたりもしません。

しかし、束縛する家族やパートナーがいたらできないことがたくさんあります。今は二人でいても、ずっと永遠に一緒にいられるという保証はありません。いつか独りになる時が、きっとやってくるのです。独りでも二人でも、さみしいことに変わりがないと思いませんか？

それなら。逃れられない今の状況を、どんなふうに楽しもうか？と思う選択肢もあっていいのではないでしょうか。
今の「あなた」を楽しむ余裕を、持つことと言えるかもしれません。

今は出口が見えないけれど…

もがきながら、真っ暗なトンネルの中にいる時、
頑張っているのに何をやってもうまくいかない。

何度も心が折れ、つまづいてしまう。
一歩も前に進めない。

挫折から立ち上がれない日々が、何日も続く。
生きる力を失い、人生に幕を下ろそうとしたことも・・・。
そんな自分には「頑張れ！」の励ましさえ辛かった。

でも・・・。
ある日、ある時気がついた。
ふとしたことから言葉を交わしたヒトから発せられたひとこと。

あなたは決して一人じゃない。
今は辛いから見えないかもしれないけど、周りを見てごらん。

子どもや兄弟・年老いた両親・親戚
故郷の味を送り続けてくれる友人

電話で気持ちを聴いてくれる人
毎年返信できなくても、年賀状をくれる人

数えてごらん。
沢山の人の顔が浮かぶでしょう。

朝起きたら口角をあげて、無理にでもにっこり笑ってみる。
最初はぎこちなくてもいい。
続けている内にいつの間にか笑顔になってくるから。

いつ抜けられるかわからない真っ暗なトンネル。
出口が見つからず泣きたくなる。

でも、でもね。
そーっと心を澄まして、まずはまわりのヒトの顔を思い浮かべてみる。

その一つ一つが小さな灯りになって、道を教えてくれることもある。
暗闇をなんとか抜け出すことができることもある。

あなたは決して一人じゃない。
試してみる価値はきっとあると思う。

私の人生、ゴミ箱にポイ

クシャクシャと丸めて、ゴミ箱にポイ

私の人生、間違いだらけ。
これまでの履歴ノートがあったら、クシャクシャと丸め、“ゴミ箱にポイ”と捨ててしまいたい。そんなふうに思ったことが随分ありました。

うつで苦しんで自分と向き合ってきたこと。
どうしてこんなに「辛いのだろう？」と、不安で不安でたまらなかった日々。
そこまで自分を追い込んで、自分自身を苦しめていました。

自分の感情をコントロールできなくなった時、「悲しみノート」と「楽しみノート」に、その気持ちを書きなぐってきた。
誰にも言えないみっともないこころのつぶやき。
小さな喜びや嬉しかったことを毎日書き留めてきた。

文字にするだけなら、誰にも迷惑をかけない。
こころの中で思うのは自由だから。
人に言わなきゃいいんでしょ。

“ダメな自分”に悲しかったこと

自分に自信がなくなって、生きた心地がしなかった。

人前に出ると、いい人を演じてしまう自分。
ダメな自分と向き合ってきたこと。
不安が不安を呼んで、気持ちが落ち着かなかったこと。
立ち直っても、また転んでしまう、悲しい気持ち。
うつで普通にできることが、普通にできなくなったこと。

日々のささいな悲しみを綴ってきた私の“悲しみノート”

日々の自分の気持ちを文字にして書き記していく。
それを続けているうちに、長いうつ状態が少しずつ消失していった。

そうすることで、かえって気持ちが解放されて心が動きはじめたいきさつがある。
振り返って読み返してみたら、いつの間にかいろんなことを乗り越えていた。
ああ、よく乗り越えてきたなあと思い返します。

辛い苦しい、人生だったと思っていたけど、反対に“楽しみノート”をめくったら、結構幸せなことが沢山あったんだなあと思うのです。これでプラマイゼロになりました。

悲しみノート・楽しみノート“私の取扱説明書”

私の取り扱い説明書

不安になった時にやってみた対処法。
自分をコントロールできなくなった時は、こんなことをしてみた。

それは、自分にとって楽に生きられるように試してきたことだった。
心が辛くなった時には、“悲しみノート・楽しみノート”を取り出してページをめくっている。
あの頃は「こうでなくちゃいけない・・・」と。

自分で決めたルールを自分に課して、“完璧主義の自分”に気づかなかったから苦しんだ。

でも今は違う。なんでもいいのだ。「カメレオン」のように、その時その時で、自在に変化させる生き方でも大丈夫！いろいろあったんだ、私。