自分と向き合う-5

数ある素敵な言葉の中に『ありがとう』という言葉があります。
ただ、言葉は心の中で思うだけでは相手には伝わりません。
声に出して初めて伝わります。

ただ、身内・自分に対しては「言わなくてもわかるはず。」と思っていませんか？まして、自分に対しては、自分の事だし、言うまでもないと感じる方が多いかと思います。

心と体は一体性ではありますが、作用は全て同じではありません。
心が弱ってる時は、体が頑張ってくれる。
体が弱ってる時は、心が丈夫な時でしたら心が身体を引き上げてくれます。

人間は心も体も両方弱っていると病気になってしまいます。
立ち上がりたくても立ち上がれない事もあるでしょう。
常に両方元気でいる事に越した事はありません。

ただ、人間は生物です。
せめて「心か体のどちらかが元気でいられる事」を心がけてみませんか？
それだけで自分がピンチな時でも乗り切れる事があります。

そして、ピンチを切り抜け頑張った自分の心に『ありがとう！」「よく頑張ったね！』と、心をこめて労いの言葉を声に出してあげましょう。

心の中で思うだけではなく、『一旦声に出し自分の耳で聞く⇒脳に届く』その事に意味があるのです。

そして、毎日自分の姿を鏡に映してみて、『きれいだね！素敵な女性になるぞ！！いってきます！』と毎日声に出してみて下さい。少しづつ内面から美しさが出てきます。
自分の元気の源になるでしょう。

恋愛だったり、結婚だったり、離婚だったり、人間関係だったり、親子関係だったり。私たちの周りには後悔することが沢山ある。過去の自分をいつまでも見つめてばかり。

「あの時こうだったから。」「ああしなければよかったかも？」後悔してもうまくいかなくて、自分の嫌な点をどうしたらいいだろう？

常識だったり、社会に押しつけられたり、子どもの頃からそれが常識だと教えられたりしてきたこと。それがいつの間にかストレスになって、病気に出てきたりする。自分でもよくわからないのにストレスになる。イライラする。心の底から怒りがわいてきて、どうしようもない自分と向き合うことがある。

病気や症状になって出てきて、初めて自分と向き合う。自分自身をみつめることになる。

意識している部分⇒仮面を被って取り繕って、無意識の中で自分を抑えつけている。

そういう自分を責める気持ちや抑えつける気持ちの時は、目の前のものが見えなくなって来る。一年後・数年後の心配ばかりして、まだやって来ぬ未来を勝手に予測して自己嫌悪になって、自分の心や身体を傷めつけるていることに気づこう。

「過去は過去。」「いくら悔やんでももう取り戻せないのだから。」まずは自分のことに向き合ってみる。今まで生きてきて教えられてきたこと。自分の気持ちを抑えていたこと。押しつけられてきたこと。
いつまでも逃げている限り、その呪縛と向き合っているのだとアドバイスを受けて、「過去を見つめる」よりは「今を見つめよう」と思えるようになっています。

つらさや苦しさ・痛みや症状は、自分と向き合うチャンスと言われても、つらい状態の現実に「カッコいいことばかり言っていられない。」と呟いたりすることもある。そんな時、どっかに逃げているだけではどうにもならない。どこかで気づくことができれば、向き合うことができるかも？

駅の階段を上り下りする時、階段の踊り場なしで長い階段を一気に上ろうとしたら、下から見上げただけで疲れてしまいます。上る前から負担になりそうで不安がよぎります。

でも駅の階段には１５～１７段毎に踊り場が設置されていて、階段を上る時、途中の踊り場で３～４歩平行に歩き、それから階段を上ると小休憩ができます。それで体と気持ちが無意識に楽になり、たいした負担を感ぜずに上り下りすることができます。

同じ風景の見る位置を変えたら、下からと上からでは見え方が違うということにつながるかもしれません。言葉を変えていえば同じものを見ても、受けとめ方や感じ方でそれぞれ違うということになります。そう捉えると、人生も階段の踊り場と同じかもしれません。

自分が今まで常識だと思っていたことでも、相手によってはその常識に違いがあります。人はそれぞれ育った環境や状況が違うので、受けとめ方や感じ方が違ということを受け入れてみることで人生が変わってくることがあります。

恋愛・や結婚、家族関係や親子関係、人間関係、悩んだり立ちどまったりしながら私たちは一歩ずつ前に進んでいると思います。そうして「時が薬」をあってまた一歩進むことができるでしょう。

自分の思いを言葉にして誰かに話すことで、自分の思いを再認識するチャンスに巡り会っていきます。くよくよ悩んでいることもありですが、感じ方や受け止め方を変えてみることで気持ち持ちを楽にできることがあります。

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