自分と向き合う-7

ある人は小さな幸せを積み上げて満足につなげていきます。
ある人は自分の不幸を嘆きつづけてつらい人生を送ります。
あなたはどちらの人生を選択するのでしょう？

大きなしあわせを手に入れようとするのはとても難しいことです。でも小さな喜びを受けとめて積み重ねていけたら、そのうちに大きな喜びにつながることもでてきます。

身の回りの小さな喜びをしあわせとして受けとめ、自分で認めていく方法もあります。人生に一発逆転はめったにないと思います。ないものをほしがるよりも、今あなたの身近にあるものに「ありがとう！」と感謝しながら生きていくというのはどうでしょう。

考えてもしょうがないことは考えないようにしよう。考えてよい結果が出るのだったら考えてもOK。ほとんどの結果はどうしようもないことが多い。「どうしようもないことは考えない。」と開き直ってみる。

それを一生懸命に考えて不安が起きてきて、次々に不安がわいてきて、たまらなくなってつぶされてしまう。それをポンとリセットすると、その分重荷にならないから。

• 不安がひとつ出てきた→別な不安が出てくる→それだけの不安を排除するのは難しい
• 考えたら不安が出てくる→不安がどんどん広がっていく→不安に押しつぶされてしまう

そうなったら、考えるのはよそう。特に孤独感や不安感が増大する夜は、考えるのはよそう。
朝陽が昇ってから考えることにして、頭の中を空っぽにして寝よう。今日一日、嬉しかったことやよかったと思うことを思い浮かべて、穏やかに休もう。

朝起きてみたらたいしたことじゃなかったり、忘れていたりすることもある。緊急を要することじゃなかったと思えることが多いから。夜に自分を追い詰めるのは、遠慮しとこう。

とは言いつつも、それがなかなか難しいから、時々立ち止まることがある。それも含めて、「生身の人間だからいろいろあるさ。」と受け止めてみたら、案外気持が楽になることもある。

一人で悩んでいる中高年の方に、摂食障害で悩んでいる同年代の仲間が沢山いることを伝えたい。

拒食症や過食症などの「摂食障害」は、若い女性の病気というイメージがあるが、中高年でもこの病気に苦しむ人が少なくないことが最近厚生労働省の調べで解ってきた。うつを併発することもあるという。どうかこの年で摂食障害なんて恥ずかしいと思わずに助けを求めてほしい。

摂食障害は、思春期に過剰なダイエットなどがきっかけとなって発症することが多いといわれてきた。しかし最近は、中高年の患者も増えているという。子育て中の母親や、中高年女性の中にも、摂食障害で苦しむ人が増えている。

食べても食べても食欲を抑えきれずに、通常の何倍もの量を食べてしまう。「食べたい」にこだわってしまう。なぜ自分はこういうことをするんだろう？自己否定と嫌悪感に陥って、トイレで口に指を入れて吐いてしまう。無理やり吐くことを止められない。

自分の心と食欲をコントロールすることができずに、自分への不信感で落ち込んでいく。なぜこの年になってこんなことをしてしまうんだろう？